【GID】ホルモンが打てない時はどうする?災害・緊急時のホルモン摂取は自己注射がおすすめ!【FTM】
こんにちは。随分間が空きましたね。
日向(ひなた)です。
さて、今回は前回の記事の続きをすっ飛ばし、最近あった出来事について書きます。
内容としては、「いつも行っているクリニックが臨時休業してしまいホルモン注射が打てなくて大変困った」というものです。
それにより、ホルモンを摂取する方法を何パターンか確保する必要があると感じたので、その事について今回は書こうと思います。
ぼくの身に起こったこと
まず、ホルモン摂取が出来ないということは性同一性障害/トランスジェンダーの人には死活問題ですよね。
特に、既に性別適合手術を終えた人にとっては、身体の変化が止まるだけでなく、精神的にも身体的にも大きなダメージを受けます。
ですから、ホルモン注射は定期的に打ち続ける必要があるのです。
ところがこの間、僕の身に事件は起こりました!
いつも通り行きつけのクリニックでホルモン注射を打ってもらおうとしたところ、入り口には張り紙がありました。そこには、「院長が急病の為にクリニックを4週間ほど閉院します」と書いてあるではないですか!
既に前回の注射から4週間の期間を空けていますからこれ以上遅らせる訳にはいかないと、違うクリニックを探すことにしました。
幸い、以前一度通ったことのあるクリニックの予約がすぐ取れ、翌々日には注射を打つことが出来ました。
ただ、この経験から僕は「ホルモン摂取のルートを複数持っておく必要がある」ということを強く感じました。
いざという時のホルモン注射の確保方法
その具体的な方法としては2つあります。
まずひとつは「かかりつけ医院を2つ以上つくる」こと。そしてもうひとつは「自己注射が可能な状態を用意すること」です。
その1:かかりつけ医院を2つ以上つくる
まずひとつめの「かかりつけ医院を2つ以上つくる」について解説します。
これは先ほどの自分の例のように、どちらかの医院が何らかの事情により通常のように営業出来なくなっても、もう一方のクリニックに通うことが出来るようにしておくということです。あるいは、かかりつけでなくても構いません。ある程度の目処を付けておくだけでも、いざという時に冷静に対処できるかと思います。
ただし、この方法は都会に住んでいる方に限ってしまいます。地方にはまだジェンダー外来は少なく、ホルモン治療が可能な病院となるとかなり限られています。わざわざ他県にまで足を運ぶ方も多くいるのが現状です。
また、普通に生活できる状況ならばひとつめの方法で対処が可能ですが、災害時やホルモンの生産・輸入に何らかの問題が生じた際には被害の地域及び日本全域にまで影響が及ぶ可能性があります。
ですので、僕がおすすめするのは、ふたつめの「自己注射が可能な状態を用意する」です。
その2:自己注射が可能な状態を用意する
自己注射とは、自分自身で注射を打つことです。
その為にはホルモン剤を自分自身で購入し保管する必要がありますが、そうすることで一定期間は災害などが起こっても、影響を受けず安定してホルモンを摂取することができます。
もちろん普段から自己注射をするのがコストも押さえられて良いと思いますが、普段は自分じゃ怖くて打てないという人もいざという時の準備は必須だと思います。
日本は台風や地震など災害大国ですから、やはりこのような危機管理は我々GID当事者にとってはとても大切です。
以上、今回はホルモン注射が打てない場合におけるリスクの分散方法について記しました。
結論としては、「緊急時に備えて自己注射の準備をしよう」ということになります。
自己注射の方法についてはまた別記事で述べたいと思います。
それではまた。
日向(ひなた)でした。