戸籍変更済みの通知書が届きました!
こんにちは!
題名の通り、ついに戸籍の表記が「女」から「男」に変わりました!
今回は、裁判所から郵送されたものを紹介するとともに、戸籍の性別変更に至るまでの自分の気持ちも少し綴ってみようかなと思います。
なお、戸籍の性別変更の申請に必要なものや流れは別記事で紹介します!
裁判所から郵送されてきたもの
裁判所から送られてきたものは以下の3点です。
- 通知書
- 戸籍謄本(全部事項証明書)の複写
- 余った郵便切手
通知書
こちらは大阪府で申立をした場合の様式になります。
ほとんどの都道府県の場合、「主文」という見出しと共に「申立人の性別の取扱いを女(男)から男(女)に変更する。」という文章が書かれているのが主流だと思います。
都道府県によって記載されている文章は微妙に異なりますが、要するに「性別を希望通り変えたからね!」ということです。
役所での手続きも済ませた上での通知なので、これから役所に行って何かしなくてはいけないということはありません。
戸籍謄本の複写
これは全都道府県に共通するのか、大阪府だけなのかはわかりませんが、戸籍謄本のコピーも同封されていました。ちゃんと戸籍の記載が変わったと証拠といった感じでしょうか。
がっつり「平成15年法律第111号3条による裁判確定日」と「従前の記録」として「父母との続柄:長女」であったことが記されてます。
戸籍謄本は、本人以外にも配偶者や父母、祖父母、子、孫であれば交付請求ができちゃうので、どうにか記載せずに管理できないのかなぁなんて思ってしまいます。(ただ、父母との続柄という部分は、元の戸籍と本籍地を変えれば記載はなくなるらしいです。)
なお、性別を変更した場合の戸籍は、元の戸籍(父親の戸籍)からは除籍され、当人を筆頭とする戸籍が編製され、父母との続柄においては「女」と「男」の部分だけを入れ替えて記載されます。
つまり元が長女であれば、長男に。次女であれば次男になります。もし既に家族内に長男や次男がいたとしてもです。
僕の場合も、既に長男(兄)がいるのですが、僕の表記は「長男」になっています。
余った切手
僕の場合、返金されたのは
84円切手が6枚、10円切手が5枚の計554円でした。
先納した額は1,210円分だったので、実際にかかった切手代は656円ということになります。これは都道府県によって変わってくると思います。
戸籍が変わるまでとこれから
ここからは個人的なことになるので、興味のない方は飛ばしてください。
診断書を取るべく精神科のある病院に通いだしたのが2013年の秋でした。2014年の春にはホルモン治療を始めました。
胸オペ1回目は2016年2月に行いました。でも、それは失敗しました。その失敗でかなりメンタルがやられ、勇気を出してタイへ渡ってSRSをしたのは2018年の10月のことです。
その後も診断書を取るのが面倒だと手続きを伸ばし続け、2019年10月にようやく戸籍を変えることができました。
僕は戸籍を変えることにそこまで強い意志はありませんでした。
ただ、毎月のホルモン注射が保険適用になれば出費を抑えられると思ったことと、早く戸籍を変えて父親を安心させてあげようと思ったことが戸籍を変えた理由としては大きいです。
僕は戸籍を変えても何が変わるというわけではない、という認識で生きてきました。戸籍を変えたところで、このコンプレックスである身体は何一つ変わらない。一生女性で生まれたという事実は変わりません。
FTMであるというのは僕の一部だけど、それが僕のアイデンティティの全てではない。戸籍を変えて終わりというわけでも、スタートというわけでもなく、ただ長い人生の通過点に過ぎないという心持ちでここまでやってきたし、これからもそういう思いを持って生きていきたいと思います。
でも、ひとまずは安堵感でいっぱいです。
このブログは、僕の持っている治療やオペに関する情報を書きつくすまではまだまだ更新するので引き続きよろしくお願いします。