ひなブログ

戸籍変更済みの通知書が届きました!

こんにちは!

題名の通り、ついに戸籍の表記が「女」から「男」に変わりました!

 

今回は、裁判所から郵送されたものを紹介するとともに、戸籍の性別変更に至るまでの自分の気持ちも少し綴ってみようかなと思います。

 

なお、戸籍の性別変更の申請に必要なものや流れは別記事で紹介します!

 

裁判所から郵送されてきたもの

 

裁判所から送られてきたものは以下の3点です。

  • 通知書
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)の複写
  • 余った郵便切手

 

通知書

f:id:hyuugabotan:20191111055117j:plain

 

こちらは大阪府で申立をした場合の様式になります。

 

ほとんどの都道府県の場合、「主文」という見出しと共に「申立人の性別の取扱いを女(男)から男(女)に変更する。」という文章が書かれているのが主流だと思います。

都道府県によって記載されている文章は微妙に異なりますが、要するに「性別を希望通り変えたからね!」ということです。

 

役所での手続きも済ませた上での通知なので、これから役所に行って何かしなくてはいけないということはありません。

 

戸籍謄本の複写

f:id:hyuugabotan:20191111060902j:plain

 

これは全都道府県に共通するのか、大阪府だけなのかはわかりませんが、戸籍謄本のコピーも同封されていました。ちゃんと戸籍の記載が変わったと証拠といった感じでしょうか。

 

がっつり「平成15年法律第111号3条による裁判確定日」と「従前の記録」として「父母との続柄:長女」であったことが記されてます。

戸籍謄本は、本人以外にも配偶者や父母、祖父母、子、孫であれば交付請求ができちゃうので、どうにか記載せずに管理できないのかなぁなんて思ってしまいます。(ただ、父母との続柄という部分は、元の戸籍と本籍地を変えれば記載はなくなるらしいです。)

 

なお、性別を変更した場合の戸籍は、元の戸籍(父親の戸籍)からは除籍され、当人を筆頭とする戸籍が編製され、父母との続柄においては「女」と「男」の部分だけを入れ替えて記載されます。

つまり元が長女であれば、長男に。次女であれば次男になります。もし既に家族内に長男や次男がいたとしてもです。

僕の場合も、既に長男(兄)がいるのですが、僕の表記は「長男」になっています。

 

余った切手

僕の場合、返金されたのは

84円切手が6枚、10円切手が5枚の計554円でした。

 

先納した額は1,210円分だったので、実際にかかった切手代は656円ということになります。これは都道府県によって変わってくると思います。

 

戸籍が変わるまでとこれから

ここからは個人的なことになるので、興味のない方は飛ばしてください。

 

診断書を取るべく精神科のある病院に通いだしたのが2013年の秋でした。2014年の春にはホルモン治療を始めました。

胸オペ1回目は2016年2月に行いました。でも、それは失敗しました。その失敗でかなりメンタルがやられ、勇気を出してタイへ渡ってSRSをしたのは2018年の10月のことです。

その後も診断書を取るのが面倒だと手続きを伸ばし続け、2019年10月にようやく戸籍を変えることができました。

 

僕は戸籍を変えることにそこまで強い意志はありませんでした。

 

ただ、毎月のホルモン注射が保険適用になれば出費を抑えられると思ったことと、早く戸籍を変えて父親を安心させてあげようと思ったことが戸籍を変えた理由としては大きいです。

 

僕は戸籍を変えても何が変わるというわけではない、という認識で生きてきました。戸籍を変えたところで、このコンプレックスである身体は何一つ変わらない。一生女性で生まれたという事実は変わりません。

 

FTMであるというのは僕の一部だけど、それが僕のアイデンティティの全てではない。戸籍を変えて終わりというわけでも、スタートというわけでもなく、ただ長い人生の通過点に過ぎないという心持ちでここまでやってきたし、これからもそういう思いを持って生きていきたいと思います。

 

でも、ひとまずは安堵感でいっぱいです。

 

このブログは、僕の持っている治療やオペに関する情報を書きつくすまではまだまだ更新するので引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

 

【FTM】ホルモン注射@かわばたレディスクリニック (当日編)【料金など】

こんにちは。超超ご無沙汰です!

関西在住FTMの日向です。

 

さて、今回は以前の続きというか、タイトル通り「かわばたレディスクリニック」でホルモンを打った当日のことを記そうと思います。

今後通院を考えている方の参考になれば幸いです。目次でスキップできます。

 

前回の記事はこちらから↓ 

hyuugabotan.hatenablog.com

 

 「かわばたレディスクリニック」基本情報

こちらは産婦人科を全般に取り扱うクリニックです。

場所は大阪市淀川区十三にあり、阪急・十三駅から徒歩3分という立地です。HPには駅からのアクセス方法が写真付きで記載されてます。親切ですね!

あとはバス・車でも通えるそうですが、車は注意事項あるそうなので詳しくはHPをご覧ください。(HPは下記に添付してあります。)

ちなみに僕は自転車で行きましたが、自転車は入り口のそばに置けました!

 

診療時間は 10:00-13:00 / 16:30-19:30 

休診日は 日・祝日・水、土の午後

 

ただ、今は曜日と時間を限定して行なっている(2019年10月現在)ようなので必ずHPで開院しているか確認してから行ってくださいね。

平日は19:30と割と遅くまでやってるのは社会人の方にはいいですね。

 

ちなみに僕は平日の午後に行ってますがわりといつでも混んでいますので、通院の狙い目は診療が始まった直後がおすすめです。

 

 「かわばたレディスクリニック」HPはこちら

性同一性障害について記載のあるページ

www4.plala.or.jp

 

ホルモン注射にかかる費用

次に気になる料金について、僕の初診にかかった費用も含めて記載します。

 

まずHPに掲載されている情報によると、

注射薬エナント酸テストステロン(250mg)あたり
エナルモンデポー:1,980円
テストロンデポーS:1,540円
テスチノンデポー125mg:1,210円

とあります。(この値段は2019年現在のものです。)なお、ここではネピドは取り扱っていないようです。

 

そしてこの値段に「診察料金」加算されます。

初診ならば2,160円、

再診ならば1,080円です。

 

ですので最終料金は、選んだホルモン注射の代金+診察料になりますホルモン剤の値段が違うのは、主に国産か外国産かの違いらしいので安い方でいいかと思います。

 

僕の場合は、テストロンデポーSを打ってもらって初診で合計3,670円でした。(僕が初診に行った際はテストロンデポーSは1,510円でした。紙が汚れてるのは目をつぶってください。笑)

f:id:hyuugabotan:20191026003600j:plain

 

なお、血液検査を受けるように勧められたりということはなく、血液検査は受けませんでした。おそらくですが、血液検査を受けたい方は、ここでは自費扱いになるかやってもらえない可能性が高いので、行きつけの内科に行くのがオススメです。気になる方は診療前に電話等で確かめてくださいね!

 

あ、あと、受付の方に質問したところ、戸籍が変われば保険適用の本人負担3割で打ってくれるそうです。

 

1回目から間隔が空きすぎると、2回目以降でも再診扱いとなるのでその点はお気をつけください。

 

ホルモン注射を打ってもらう際の流れ

まず、窓口の人に「ホルモン注射を打ちに来た。」ということと初診である旨を伝えました。問診票をもらうので書きます。婦人科の質問がほとんどでしたが、念のため性別や妊娠の有無などは素直に記載しました。


その後、順番が来たら苗字を呼ばれ、診察室に入ります。そこで、「診断書の有無」「家族の認知」や「効果と副作用について」などの説明を受けました。また、僕はその時すでにホルモン治療を開始していたのでホルモンの使用歴についても聞かれました。(もう少し丁寧に書けたらいいのですが、古い記憶なのであまり覚えておらず。すみません。)


先生の診察が終われば、そのまま注射を打ってもらいました。この時、腕かお尻かどっちがいいかを尋ねられました。僕は、お尻の方が皮膚が硬くなりにくいと聞いていたのでお尻を選び、診察室内にあるベッドに横になりました。ベッドに横になるとカーテンで隠してくれるので、自分でズボンとパンツを少し下げます。正直お尻に打たれることを恥ずかしく思っていたのですが、実際は看護師さんも淡々としていますし、案外平気でした。


注射を打つ際は、「テストロンデポーS 250g」が入った瓶とそのラベルを「間違いないですか?」と見せてもらってから打たれます。打った感じは、ほとんど痛みはなく、確実に腕に打たれるよりはお尻の方が痛みはありませんでした。むしろ、注射時に添えられる手の感覚がくすぐったい感じの方が強いです(笑)

 

なお、同時期にそこに通っていたFTMの方の話によると、診断書はなくても打てたと言っていたと思います。診断書がなくてホルモン注射を打ちたい人は一度確認してみてください。

 

院内・先生や看護師の雰囲気 

最後に院内等の雰囲気について書いておきます。

 

院内は、レディスクリニックということだけあり、女性が圧倒的に多いです。体感だと9.5割が女性で、たまにいる男性といえば女性の付き添いの旦那か彼氏といったところです。

なので、気まずい思いは多少あると思いますし、妊婦さんやご夫婦などを目にすることでコンプレックスを感じることも人によってはあるかもしれません。

 

また先生は少し適当な印象を受けました。例えば、僕は初回で「エナルモンデポーとテストロンデポーの違い」について尋ねたのですが、返答も歯切れが悪く面倒臭そうな感じがありました。その他の質問でも、「『性同一性障害』について精通しているわけではないので専門外です」といった雰囲気がありありでした(苦笑)

 

カウンセリングなどもしていませんし、あくまで産婦人科ですので、ホルモン注射を打つためだけに通う人向けのクリニックということですね!

 

看護師さんについては、特に関わり合いもないですし、気になる部分は特にありませんでした。

 

まとめ

以上、述べたことを簡単にまとめたいと思います。

  • 診察時間は融通があまり効かない。HPで要確認。
  • 料金は注射代+診察代。割と良心的。
  • 注射箇所は腕かお尻か選べる。
  • 患者は女性が9割超。
  • GIDの診断書なしで打ってくれるかも。
  • 戸籍変更したら保険適用で打ってもらえる。

 

では 今回はここまでです。

また何かあれば更新します。

【GID】ホルモンが打てない時はどうする?災害・緊急時のホルモン摂取は自己注射がおすすめ!【FTM】

こんにちは。随分間が空きましたね。

日向(ひなた)です。

 

さて、今回は前回の記事の続きをすっ飛ばし、最近あった出来事について書きます。

内容としては、「いつも行っているクリニックが臨時休業してしまいホルモン注射が打てなくて大変困った」というものです。

それにより、ホルモンを摂取する方法を何パターンか確保する必要があると感じたので、その事について今回は書こうと思います。

 

f:id:hyuugabotan:20191112011443p:plain

 

ぼくの身に起こったこと

 

まず、ホルモン摂取が出来ないということは性同一性障害/トランスジェンダーの人には死活問題ですよね。

特に、既に性別適合手術を終えた人にとっては、身体の変化が止まるだけでなく、精神的にも身体的にも大きなダメージを受けます。

ですから、ホルモン注射は定期的に打ち続ける必要があるのです。

 

ところがこの間、僕の身に事件は起こりました!

いつも通り行きつけのクリニックでホルモン注射を打ってもらおうとしたところ、入り口には張り紙がありました。そこには、「院長が急病の為にクリニックを4週間ほど閉院します」と書いてあるではないですか!

既に前回の注射から4週間の期間を空けていますからこれ以上遅らせる訳にはいかないと、違うクリニックを探すことにしました。

幸い、以前一度通ったことのあるクリニックの予約がすぐ取れ、翌々日には注射を打つことが出来ました。

 

ただ、この経験から僕は「ホルモン摂取のルートを複数持っておく必要がある」ということを強く感じました。

 

いざという時のホルモン注射の確保方法

 

その具体的な方法としては2つあります。

まずひとつは「かかりつけ医院を2つ以上つくる」こと。そしてもうひとつは「自己注射が可能な状態を用意すること」です。

 

その1:かかりつけ医院を2つ以上つくる

まずひとつめの「かかりつけ医院を2つ以上つくる」について解説します。

これは先ほどの自分の例のように、どちらかの医院が何らかの事情により通常のように営業出来なくなっても、もう一方のクリニックに通うことが出来るようにしておくということです。あるいは、かかりつけでなくても構いません。ある程度の目処を付けておくだけでも、いざという時に冷静に対処できるかと思います。

 

ただし、この方法は都会に住んでいる方に限ってしまいます。地方にはまだジェンダー外来は少なく、ホルモン治療が可能な病院となるとかなり限られています。わざわざ他県にまで足を運ぶ方も多くいるのが現状です。

 

また、普通に生活できる状況ならばひとつめの方法で対処が可能ですが、災害時やホルモンの生産・輸入に何らかの問題が生じた際には被害の地域及び日本全域にまで影響が及ぶ可能性があります。

 

ですので、僕がおすすめするのは、ふたつめの「自己注射が可能な状態を用意する」です。

 

その2:自己注射が可能な状態を用意する

自己注射とは、自分自身で注射を打つことです。

その為にはホルモン剤を自分自身で購入し保管する必要がありますが、そうすることで一定期間は災害などが起こっても、影響を受けず安定してホルモンを摂取することができます。

もちろん普段から自己注射をするのがコストも押さえられて良いと思いますが、普段は自分じゃ怖くて打てないという人もいざという時の準備は必須だと思います。

日本は台風や地震など災害大国ですから、やはりこのような危機管理は我々GID当事者にとってはとても大切です。

 

以上、今回はホルモン注射が打てない場合におけるリスクの分散方法について記しました。

結論としては、「緊急時に備えて自己注射の準備をしよう」ということになります。

 

自己注射の方法についてはまた別記事で述べたいと思います。

 

それではまた。

日向(ひなた)でした。

【GID】ホルモン注射@かわばたレディスクリニック(リサーチ編)【FTM】

どうも、記念すべき第1回目のブログです。

日向(ひなた)です。

これから色々更新していくのでよろしくお願いします。

 

さて、今回は題にもある通り、大阪・十三にある「かわばたレディスクリニック」で男性ホルモン注射を打った話をシェアします。

 

f:id:hyuugabotan:20191112012207p:plain

 

今回の記事はクリニックを知ってから実際に通うまでの過程の一部を記しているので、実際に行った感想(雰囲気や料金など)を知りたい方は次の記事へどうぞ!

 次の記事

 

hyuugabotan.hatenablog.com

 

かわばたレディスクリニックを選んだ理由

 

まず、僕がこのクリニックを知ったのは、ネットで大阪市内でホルモン注射ができるクリニックを探していたところ、あるFTMさんのブログ内でこちらのクリニックの名前を見つけたからです。

他にもいろんなクリニックが羅列してあったのですが、その中から「かわばたレディスクリニック」をピックアップした理由はなんといっても注射料金の安さでした。

 

HPを確認して貰えばわかると思うのですが、一瞬目を疑うほど安いんですよね。

こちらから「かわばたレディスクリニック」の性同一性障害のページに飛べます。スクロールすると料金も見れます。

www4.plala.or.jp

 

 ホルモン注射の値段

 

男性ホルモン剤 (各250mg)

エナルモンデポー:1,940円

テストロンデポーS:1,510円

 

どうですか?他のクリニックに通っていたり、比較したことのある人ならおおよそ比較ができると思いますがこちらかなり安いですよね…

ただ、ここに診察代が毎回加算されます。そうするとここより安くつくところももちろん他に出てくるとは思いますが、それでも良心的な価格にしっかり収まります。

 

不安があれば一度確認を!

 

自分は心配性なので、事前に料金体制を電話で問い合わせました。電話対応の女性の方がとても親切に説明してくれたので安心しました。

ですので、不安な方は一度電話で問い合わせをしてみるといいと思います。クリニックの雰囲気の一片も知ることができますから直に確認がオススメです。

 

ちなみに、他のクリニックにも何箇所か電話したのですが、中には「料金は教えられない」というところもありましたね…そういうところは信頼関係を築くことができないと判断して除外しましたが、一度通い出すとなかなか変えにくいですから、やはり初めのリサーチは大切だと実感しました。皆さんも気をつけてくださいね…!

 

さてと、他にも書けることはありそうですが今回はこの辺りで切り上げます。最近文章を書く機会が少ないせいか、すでにもう集中力が切れてきたので(笑)

また何か思い出すことあれば随時追加します。

 

コメント欄は開放しているので、質問はお気軽にどうぞ!

ではまた。

 

#LGBT #ホル注 #梅田